2020年7月18日土曜日

7/19 電気位置

KS601の特徴的な部分の紹介です。
キックスターターはBMWの様に横踏みではなく一般的な後ろ踏み
になっており左側にあります。
当時サイドカーの需要が多かった為、多くのドイツ車が左キックに
なっていました。
当然サイドカー取り付けラグもフレームにあります。

サイドカー付きの車両もカタログにありました。
サイドカーにはツンダップのエンブレムが付いています。

フロントサスはテレスコピックですが、ダンパーユニットは別体で
サスの真ん中に付いています。

リアーサスはプランジャーです。

スロットルはワイヤーの巻取り式ではなく、スライド式です。
スライド式はワイヤーが直線的に動くので、巻取りより当時は耐久性が
あったようです。BMW、NSUもスライド式です。現在はワイヤーの耐久性が
格段に向上したので、製造コストがかかるこの方式の車両は無いと思います。
そういえば初代のカブC100もNSUを参考にしているのでスライド式でした。

ハンドルに付いているレバーは手動の進角装置です。
エンジン始動時は電気位置を遅くしておかなければいけませんが、
走り始めれば進めた状態でOKです。エンジン回転に合わせて、
こまめに調整は必要ありません。但しダラダラとした上り坂を上る時
電気位置を半分くらい戻すとイー感じで登っていきます。

トランスミッションからのシフトの取り出しは右側にあります。
これは戦前モデルがハンドチェンジで、右側にレバーが付いた名残りです。
そしてリンクを使って左足シフトにしています。
カワサキのW3も同様な方法で左シフトにしていました。

スピードメーターの取り出しはファイナルギアーからです。
リアーアクスルの回転を拾っているので、サイドカーを取り付けた時
減速比を変えてもメーターの誤差はありません。
BMWはトランスミッション出口で回転を拾っているので、
ファイナルギアーをサイドカー用に変更したときは、その減速比に合った
スピードメーターに交換しなくてはいけませんでした。

この車両は国内では登録されておらず、通関証渡しの状態なので
登録の為の資料つくりも必要です。とりあえず集めた資料です。
自分が輸入する時は、登録に必要な書類が全部そろってから輸入するので、
問題無く登録できるのですが今回はチョット問題ありです。
経験とネットワークで何とかなるでしょう。




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