2025年10月11日土曜日

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 栃木県の那須烏山市山あげ会館に行きます。

ここはメグロキャノンボールが行われるメグロの聖地なのです。
お目当ては今年3月にホンダコレクションホールから寄贈された5台の
メグロです。

レックスY-2 350ccです。わずか1000台ほどしか作られませんでした。
250ccのS-3のボアアップかと思いましたがZ-7のスケールダウンでホイール
スイングアーム、リアーサスペンションはZ-7の物の様に見えます。
オイルタンク、周りのカバーとかハイテンションコードがマグネットから
車体の中に隠れる造形はメグロの中ではピカイチだと思います。
このスタイルが受け継がれれば良いと個人的には思いましたが1960年代に
入ると会社の経営は悪化しカワサキと業務提携したところ、それを発端に組合側と
労働争議になりストライキによる工場封鎖となりました。翌年は創業者の社長が
死去、メグロはカワサキに吸収合併となります。
この時代のオートバイはホンダの台頭で高回転、高出力化になり時代のニーズ
からは取り残されていきます。その為このスタイルを引き継がれた車両は
有りませんでした。
タンクマークです。
七宝の欠けが無いし縁のメッキもきれいです。先日オークションで手に
入れたものと同じくらいきれいです。展示されていたSG以外のタンクマークは
全て新品の様でした。ホンダがレストアしたものならこのタンクマークも
七宝を再生した物かもしれません。
当時の従業員の集合写真です。
こんな写真が見れるのもありがたい。

この展示室が出来たのもカワサキがメグロK3を4年前に発売しメグロが
注目されメグロのオーナーミーティングがメグロキャノンボールとして
開催され、それに当時栃木県内で観光客が少ない市だった那須烏山市が
乗っかって町を挙げてのイベントになりました。
今年のメグロキャノンボールは11月2日に開催されます。勿論参加予定ですが
当日は凄い人なので今日の様にゆっくりY-2を見れない事とPがY-2を見たいと
言ったので来たのです。

道すがらバイク神社なる看板を見つけたので寄ってみました。

御朱印を頂くときに巫女さんにバイク神社の事を聞いていると奥にいた
宮司さんが出てきて説明してくれ、外に出てきて境内の案内もして頂きました。
実はここはヘリコプター神社でもあるのです。
駐車場がヘリポートになっており実機を持ってきてお祓いするそうです。
寄り道で思わぬ収穫でした。

群馬県の富岡に向かいます。世界遺産の富岡製糸場です。
ガイドツアーに参加します。
子供たちも大勢来ていました。
明治政府の肝いりで作られたのですがその後民営化されていきます。
最後は片倉シルクとなります。自転車のメーカーに片倉シルクって名前に
聞き覚えが有ります。説明してくれたおじさんに聞いてみました。
この会社が母体で多角経営の一つに自転車、オートバイも作っていたのです。
説明してくれたおじさんもその事を知っている自分に驚いていました。

この工場は1987年に操業停止し2005年に富岡市に寄贈するまで
売らない、貸さない、壊さないという会社の信念で18年間保全してきたそうです。
その結果が世界遺産になることが出来たのです。
2時間たっぷりと見学しました。本日は富岡泊で明日帰宅します。














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